ARPPU(課金ユーザー一人あたりの平均収益)は、デジタルマーケターやアプリ開発者、SaaS企業が、特定期間において課金ユーザーが平均してどれくらいの収益を生み出しているかを測るための重要な指標です。ARPU(ユーザー一人あたりの平均収益)は全ユーザー(無課金ユーザーも含む)を対象にしますが、ARPPUは実際に課金したユーザーだけにフォーカスするため、より価値の高い顧客層の動向を把握できます。
フリーミアムアプリやオンラインゲーム、サブスクリプションサービスを運営している場合、無料ユーザーが多く、課金ユーザーは少数派というケースが一般的です。ARPPUを活用することで、課金ユーザーの消費傾向を把握でき、以下のような場面で役立ちます。
ARPPUの計算式はとてもシンプルです:
例えば、アプリが1ヶ月で10,000ドルの収益を上げ、課金ユーザーが200人いた場合、ARPPUは50ドルとなります。
Blue Apron
ミールキットのサブスクリプションサービスであるBlue Apronは、ユーザーに追加のミールやプレミアムオプションを提案することでARPPUを62ドルまで引き上げました。この施策により、課金ユーザー一人あたりの平均収益が増加し、顧客の継続率や全体の収益性も向上しました。
指標 |
対象ユーザー |
計算式 |
主な用途 |
ARPU |
全ユーザー(課金・無課金) |
総収益 ÷ 総ユーザー数 |
ビジネス全体の健全性、集客効果 |
ARPPU |
課金ユーザーのみ |
総収益 ÷ 課金ユーザー数 |
収益化、価格戦略、リテンション |
ARPPUは、無料ユーザーと課金ユーザーが混在するビジネスにとって欠かせない指標です。課金ユーザーの価値を正確に把握し、最適な価格設定や商品開発、マーケティング戦略の意思決定に役立ちます。ARPPUを意識することで、より多くの収益を生み出すビジネス成長が期待できます。
Appierは、AI駆動型フルファネルマーケティングソリューションのリーダーであり、顧客ジャーニーのあらゆる段階を最適化するように設計された包括的なツールセットを提供しています1。
2024年現在、Appierは金融から小売まで様々な業界にわたり、世界中で1,700以上の顧客にサービスを提供しています。同社の顧客には、Pizza Hut, バーガーキング, Clarins, カルフール, Toyota, BMW台湾(ディーラー Pan German Motors).