AI(人工知能)テクノロジー企業のAppier(エイピア、共同創業者/CEO: チハン・ユー、以下Appier)と、三井住友海上グループを親会社に持つMSIG明台産物保険は、AppierのAIを活用した分析により同社のデジタル化推進しています。顧客中心の保険を提供するという方針を持つMSIG 明台産物保険は、AIを活用したインサイトとデータを活用し、同社のマーケティングキャンペーンや顧客サービスを改善しました。
MSIG明台産物保険は2018年からAppier のソリューションを利用しており、今回、両社の協業による成果を発表します。
1.オンライン契約率が業界平均の3倍に上昇
2.自社メディアでのプッシュ通知回数を約2倍に(第4四半期と第3四半期との比較)
3.平均取引額が24%上昇(第4四半期と第3四半期との比較)
MSIG 明台産物保険の副総経理であるツィー・チャン・リー氏は「当社は、お客様がより簡単に保険商品の選択していただけるよう、近年、革新的なテクノロジーを積極的に採用しています。2018年からデジタル化プロセスにおける大きな課題であるプロモーションキャンペーンとサービス手順に関する取り組みをAppier のAIを活用した分析とインサイトによって改善してきました。AppierのAIテクノロジーは、お客様が当社のウェブサイトを訪問する際に、自宅にいるような感覚を与えてくれ、潜在的なお客様に当社の商品を紹介するだけでなく、既存の顧客基盤とより良い密接な関係を築くことヲ実現してくれました。さらに、Appierは当社のコンバージョン率と価値の高いお客様の割合を大幅に改善してくれました。今後もAppierとともに、台湾およびアジアにおける保険技術の応用と開発を牽引し、さらに多くのマーケティング機会を発掘していきたいと考えています」と述べました。
Appierは、データサイエンスプラットフォーム「 AIXON(アイソン) 」とカスタマーマーケティングプラットフォーム「 AIQUA(アイコア) 」を活用し、明台産物保険のさまざまな商品群が抱えていた課題の解決を支援しました。特に損害保険の購入と更新のサイクルが長いという課題や、顧客プロファイルを完全に把握出来ないことで顧客に適切な提案ができないという問題を以下の方法で改善することができました。
1.単一の画面で管理できる業務の自動化:
AIQUAにより、明台産物保険はさまざまなデジタルチャネルでのマーケティング活動を単一の画面で管理することができるようになりました。さらに効果的な新規顧客のコンバージョンのためにセールスファネル全体でユーザーとのコミュニケーションのツールを自動的に運用できるようになりました。
2.顧客の360度ビュー:
AppierのAIエンジンは、既存のCRMデータに基づいて、ユーザーの興味やキーワードをラベリングして、より正確にユーザーを特定することで、明台産物保険の顧客データを充実させることができました。
3.多次元的なユーザーセグメンテーション:
AIXONに組み込まれたAIモジュールは、キーワードや興味関心タグに基づいて顧客グループを特定し、そのグループに合わせたパーソナライズされたメッセージを送ることで、コンバージョン率を高める一方、重複メッセージの送付を回避することができました。
ブログ記事、製品情報、業界各社との連携や受賞歴を紹介するニュースリリースなどのコンテンツは、カスタマージャーニーのそれぞれの段階で顧客に訴求できる情報ツールです。これらのコンテンツを効果的に展開することで、新規顧客の獲得、ロイヤリティの向上、収益の向上といった目標を達成することができます。明台産物保険は、顧客の360°ビューとAIエンジンを組み合わせることで、ウェブサイトの豊富なコンテンツを、異なる顧客グループに合致するさまざまなトピックでラベリングし、適切なコンテンツを適切なタイミングで適切なオーディエンスに効果的にターゲティングすることができ、カスタマージャーニーの各段階で顧客と効果的にコミュニケーションを図るという目標を達成しました。
明台産物保険は、新製品「 総合自動車使用ベース保険(UBI) 」の発売にあたり、Appierの 「AIXON」を使用して、価値の高いユーザーをより正確にターゲティングし、セグメントされたオーディエンスに対してパーソナライズされたメッセージ提供を実行しました。AIXONをAIQUAで補完することで、明台産物保険はオーディエンスへのリーチを拡大し、よりパーソナルなサービス体験を顧客に提供することができました。
Appierについて
Appierは、人工知能(AI)を活用し、デジタルマーケティングを強化するSaaS企業です。AIの民主化をビジョンに掲げ2012年に設立されたAppierは、現在、アジア太平洋、米国、欧州に17の拠点を有し、東京証券取引所に上場しています<取引コード4180>。
MSIG 明台産物保険について
明台産物保険は1961年に設立された、台湾で最も古い保険会社の一つです。明台は2005年に世界トップ10の三井住友海上グループ(MSIG)に加わり、国際的な保険グループの一員となりました。過去60年以上にわたり、明台は台湾市場で事業を展開し、お客様に安心と安全を提供してきました。グループの経営理念と戦略に沿って、多様な保険商品と親密なサービスを通じてさまざまな領域に事業を拡張することで、お客様により寄り添う国際損害保険会社になることを目指しています。現在、明台の資本金は25億台湾ドルに達し、保険料収入は137億台湾ドルを超えています。信頼性の高い財務力と長期安定した経営実績が各界から評価されています。