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台湾資生堂 watashi+、AppierのAIテクノロジーにより、躊躇している購買の取り込みに成功

作成者: Admin|Jul 5, 2021 4:00:00 PM

台湾資生堂はテクノロジーとブランディングを組み合わせ オンラインショッピングプラットフォーム運用を最適化することで 購入を迷っている顧客の購入意欲を向上

AI x SaaS企業のAppier(エイピア、共同創業者/CEO:チハン・ユー、以下Appier)は、台湾資生堂が展開するオンラインショッピングサイト「watashi+(ワタシプラス)」において、顧客ソリューションである ウェブ接客ツールAiDeal(アイディール)を導入した結果と、その顧客に関する分析結果を発表しました。
台湾資生堂は、AiDealを活用してタイムリーかつ限定的なプロモーションクーポンを導入し、顧客に対し個別にアプローチすることで、コンバージョン率を47%、カートイン率を28%、決済完了率を15%向上させることに成功しました。

「watashi+ by shiseido 台湾」は、エリクシール、dプログラム、アネッサなど資生堂グループのスキンケア、メーキャップ、日焼け止めの人気ブランドで構成されており、日本の美容ブランドを楽しむ台湾の消費者に、オンラインとオフラインを統合したショッピングプラットフォームを提供しています。消費者はこのサイトを通じて、コロナ禍で外出できない中、自宅にいながらオンショッピングを楽しむことができます。同サイトは、Appierとの長期にわたるコラボレーションを通じてトラフィックを蓄積しており、今回、AppierのAIコンピューティングを利用して個別のオンラインプロモーションを行い、より価値のある訪問者をサイトに呼び込み、商品の閲覧や購入を実現しました。これにより、値引きに頼らず、一定の利益を確保しながら、美容サイトのコンバージョン率の向上が実現できています。


課題:コンバージョン率のさらなる向上 と割引プロモーションの回避

多くのブランドマーケターが直面する課題と同様に、台湾資生堂のwatashi+も、限られたマーケティング予算の中で、現在のコンバージョン率をさらに向上させ、より多くのオンラインリードを顧客に変える必要がありました。一方で、オンラインとオフラインの価格を統一し、現行のプロモーションイベントとの差別化を図るため、オンラインプロモーションでは非割引形式でのみ実施し、顧客を惹きつける必要もありました。

図1:台湾資生堂のwatashi+での購入特典として、限定のフェイスマスクをプレゼントすることで、購入を躊躇している顧客のコンバージョンまでの時間を短縮

 
台湾資生堂のwatashi+では、以下の3つのステップで、顧客の購入促進に成功しています。

  • ML(機械学習)で新旧の購入者を区別する:ウェブサイトのコンバージョン率を高めるために、Appierは新規会員と購入履歴のある既存会員を同時に追跡し、MLを用いて、クーポンに刺激されて購入する可能性の高い訪問者を特定しました。
  • 差別化のための特典として、限定のフェイスマスクを提供:実店舗との価格差が生まれないようにしつつ、全体の利益を確保するために、watashi+では、888台湾ドル以上の注文に対する特典として、限定のフェイスマスクをプレゼントし、コンバージョン率を高めました。
  • 期間限定のオファーで購入を促進:30分限定の購入特典を提供することで、躊躇していた購入者を指定の注文金額まで到達させることに成功しました。15分以内の注文は13%、15~30分以内の注文は36%、指定金額に達した注文は61%増加しました。

図2:台湾資生堂 のwatashi+は、購入に至る時間を短縮するとともに、購入金額を増加させることに成功


AIが購入を躊躇している顧客を特定

AiDealは、サイト訪問者の行動特性を観察し、水曜日と木曜日の午後2時から3時が、購入を躊躇している顧客が購入を検討する時間のピークであることを発見しました。また、機械学習アルゴリズムにより watashi+のデスクトップとモバイルユーザー間で、異なる迷いの特性を発見しました。

デスクトップユーザーが購入を迷う特徴としては、「平均マウスクリック回数が8回以下」「ログインしてトップページにアクセスする」「平日にサイトを訪問する」「7ページ以上の商品を閲覧する」「ショッピングカートに商品を入れる」などが挙げられます。

一方、モバイルユーザーの迷いの特徴としては、「ページのスクロールがが3000ピクセル(平均的な画面の1.2倍)未満」「新規訪問者はトップページを訪れる」「3~4ページの商品を閲覧し、ショッピングカートに商品を入れる」などが挙げられます。
これらの特徴は、従来のマーケティングツールでは確認できないものばかりです。 


台湾資生堂グループのマーケティング統括部・副部長、リタ・チェン氏


「台湾では新型コロナウイルス感染が広がり、実店舗がその影響を受けています。市場が消費者を惹きつけるためにプロモーション合戦を始める中、資生堂は、消費者の意思決定プロセスをより深く理解することでのみ、ブランドの影響力を維持できることを認識しました。AppierのAiDealソリューションは、差別化されたオファーによって、美容サイトで購入を迷っている顧客の迅速な購入意欲を刺激しました。チャネルの優位性を確保しながら、お客様に新しいショッピングの驚きを提供し、新規会員と既存会員がより良いオンラインショッピングを体験できるようにしています。今後のコロナ禍に対応して、お客様が家に居ながらにして、自分に合った本物の美容製品を簡単に購入できるように、Appierと協力してデジタルマーケティングを強化していきます」と述べています。

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