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Wireless Wire - マーケティングオートメーションをより的確に、AIを活用した新サービスをAppierが提供

作成者: Admin|Aug 8, 2018 4:00:00 PM

デジタルマーケティングの施策を自動化する「マーケティングオートメーション」(MA)にAIを活用し、見込み客の動向を予測しながらターゲティングを実行するツールが登場した。Appierが提供する「AIQUA」(アイコア)がそれで、AIで分析した顧客の動きに適した施策を提供することで、エンゲージメントとコンバージョンを高める。

▼AppierのAIQUAが提供する機能 AIQUAは、同社が「先行型マーケティングオートメーションプラットフォーム」と位置づけるもので、SaaS形式のクラウドサービスとして提供する。マーケティングオートメーションのファネルのうち、顧客の維持、顧客への訴求の段階を担う「エンゲージ」のレイヤーでの施策を自動化するもので、条件に合致した顧客に対してWebやアプリでの通知、アプリ内メッセージ、SMS、LINEなどのメッセージ、電子メールなどの手段を使い分けて商品の訴求などの施策を行える。AIQUAの特徴は、「先行型」と同社が呼ぶように、顧客の動向をAIによって先読みして、適切なタイミング、手段で通知などの施策を実施できることにある。

同社シニアバイスプレジデント エンタープライズソリューションセールスのジョッシュ・ショーゼン氏(タイトル写真に掲出)は「企業は、セグメンテーションやパーソナライズを実現するデータ主導のマーケティングが重要なことは理解しているが、多くの課題を抱えている。データはデバイスごとに断片化し、自社保有のデータからしか顧客の動向を把握できない。AIQUAによって、こうした課題を解決できる」と語る。

▼AIQUAが備える特徴的な2つの機能 先行型マーケティングオートメーションを実現するためのポイントとなる機能は2つ。1つは、Appierが持つクロスデバイスユーザー分析の機能。クロスデバイスとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数の端末を利用している状況を指す。クロスデバイスユーザー分析によって、複数端末を利用している同一人物を1人のユーザーとして把握し、端末ごとやブラウザごとの分断した施策ではなくユーザー単位で施策を提供できるようにする。もう1つは顧客の動向や興味を分析するためのデータとして、企業が自社で保有するデータだけでなく、外部のサイトなどの行動を併せて利用する機能。これにより、自社サイトへの訪問だけでなく、他社のサイトへの訪問などの行動から顧客の嗜好やエンゲージへのタイミングを的確に分析できる。

これらの機能を組み合わせることで、AIQUAではアプリやWebサイトにログインしていない顧客であっても、趣味や嗜好に合わせた広告をファーストインプレッションから掲出することが可能になる。また通勤時にスマートフォンで商品をチェックして、会社のパソコンで価格比較をして、帰宅後にタブレットでオンラインサイトから購入するといった行動パターンの顧客に対しては、購入の可能性が高い帰宅後のタブレットにメッセージを送るといった、タイミングやデバイスを選別した施策も自動的に行える。

Appierでは、AI技術を活用して企業の顧客のライフタイムバリュー(LTV)を高め、企業の成長を支援するソリューションを提供してきた。これまでに、パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数のプラットフォーム横断した広告ソリューションの「Cross X」、エンドユーザーのデータや企業が持つビッグデータなどを活用して顧客の動向を深く分析する「AIXON」(アイソン)を提供する。同社では、Cross Xはファネルの中では最も間口の広い見込み客選定・獲得の施策に、AIXONはカスタマージャーニーのゴールである購入・成約に向けた段階での精査に、より適していると説明する。

▼新製品の「AIQUA」と、既存のCross X、AIXONのマーケティングファネル内での適用の仕方を説明するバイスプレジデントのチャールズ・エン氏 同社バイスプレジデント エンタープライズAIのチャールズ・エン氏は、「AIXONはマーケティングにおける深い洞察が可能な“脳”に相当し、新製品のAIQUAはマーケティングオートメーションという施策を自動的、効果的に実行する“手”に相当する。クロスデバイスの分析と自社以外のデータを活用した嗜好分析をAIで提供し、効果的なマーケティング施策を手軽に実行できる環境を提供していく」と語る。

【報道発表資料】

Appier、AI主導の先行型マーケティング・オートメーション・プラットフォーム「AIQUA (アイコア)」 提供開始