デジタルマーケティングの施策を自動化する「マーケティングオートメーション」(MA)にAIを活用し、見込み客の動向を予測しながらターゲティングを実行するツールが登場した。Appierが提供する「AIQUA」(アイコア)がそれで、AIで分析した顧客の動きに適した施策を提供することで、エンゲージメントとコンバージョンを高める。
▼AppierのAIQUAが提供する機能
同社シニアバイスプレジデント エンタープライズソリューションセールスのジョッシュ・ショーゼン氏(タイトル写真に掲出)は「企業は、セグメンテーションやパーソナライズを実現するデータ主導のマーケティングが重要なことは理解しているが、多くの課題を抱えている。データはデバイスごとに断片化し、自社保有のデータからしか顧客の動向を把握できない。AIQUAによって、こうした課題を解決できる」と語る。
▼AIQUAが備える特徴的な2つの機能
これらの機能を組み合わせることで、AIQUAではアプリやWebサイトにログインしていない顧客であっても、趣味や嗜好に合わせた広告をファーストインプレッションから掲出することが可能になる。また通勤時にスマートフォンで商品をチェックして、会社のパソコンで価格比較をして、帰宅後にタブレットでオンラインサイトから購入するといった行動パターンの顧客に対しては、購入の可能性が高い帰宅後のタブレットにメッセージを送るといった、タイミングやデバイスを選別した施策も自動的に行える。
Appierでは、AI技術を活用して企業の顧客のライフタイムバリュー(LTV)を高め、企業の成長を支援するソリューションを提供してきた。これまでに、パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数のプラットフォーム横断した広告ソリューションの「Cross X」、エンドユーザーのデータや企業が持つビッグデータなどを活用して顧客の動向を深く分析する「AIXON」(アイソン)を提供する。同社では、Cross Xはファネルの中では最も間口の広い見込み客選定・獲得の施策に、AIXONはカスタマージャーニーのゴールである購入・成約に向けた段階での精査に、より適していると説明する。
▼新製品の「AIQUA」と、既存のCross X、AIXONのマーケティングファネル内での適用の仕方を説明するバイスプレジデントのチャールズ・エン氏
【報道発表資料】
・ Appier、AI主導の先行型マーケティング・オートメーション・プラットフォーム「AIQUA (アイコア)」 提供開始