ネクソンとAppierのパートナーシップは2020年に始まり、3年間継続しています。二社はネクソンのいくつかの最大タイトルで協力し、ゲームリリース初日から確実に成功を収めてきました。この成功の原動力はAppierのAIBIDです。AIBIDは、各タイトルで最も価値のあるプレイヤーを特定してターゲットにすることに重点を置いたユーザー獲得ソリューションです。AIBIDにとって成功するゲームとは、インストール数が多いだけにとどまらず、高い広告費用対効果(ROAS)をもたらし、極めて良好な水準の維持率を保つゲームを指します。
ネクソンは、「アラド戦記」モバイルリリースキャンペーンにAIBIDを活用して、価値の高いユーザーを獲得し、リリース初日からダウンロード数を促進しました。また、「カートライダーラッシュ+」では、AIBIDのユーザーリターゲティングキャンペーンを活用して、ユーザーコンバージョン率(CVR)を向上させ、より多くアプリ内購入を促進しました。
ゲームがリリースされる機会は1回きりです。市場が飽和状態になったことを考えると、多くのゲームはあまり大々的な告知なしに発売されています。ネクソンは、2022年のアラド戦記最新版のリリース時に、AppierのAIBIDを活用して、同タイトルに興味を持つ価値の高いプレイヤーを確実に獲得してインストール数を伸ばすことに成功しました。
AIBIDはゲームに興味を持っているプレイヤーをどのようにして特定するのでしょうか。AIBIDは、Appier独自のAIオーディエンスモデルを使用して、ユーザーのアプリ内行動のほか、ゲームのアプリコンテキストデータやマーケティンググラフィックを分析して、ゲームをインストールし真剣にプレイする可能性があるのは、どうのような興味を持ったどのようなユーザーなのかを特定します。
ネクソンのウーチャン・リー氏は、「初日からすぐさま優れたインストールを生み出すAIBIDの能力は印象的で、高LTVユーザーを非常に良好な率で維持できるという一貫した流れを経験しました。」と述べています。
キャンペーンの成功は数字にも如実に表れています。「アラド戦記」のモバイルリリースでは、1週目から4週目までのレベル完了率は6.9%、アプリ内購入は約1.4倍増加しました。端的に言えば、ゲームをインストールしたプレイヤーは意図を持ってプレイし続け、その途中でより多くのアプリ内購入を行っていったのです。
ゲームリリース日から最初の1か月を過ぎると、他の競合ゲームが市場に登場し販促されるにつれて、たとえ人気の高いゲームであってもプレイヤーの関心が薄れ始める可能性があります。まさに、ネクソンの人気ゲーム「カートライダー」のモバイルアプリ版である「カートライダーラッシュ+」の場合がそうでした。リリースから45日目、「カートライダーラッシュ+」のインストール数は減少傾向にありました。状況を好転させるために、ネクソンはAIBIDのリエンゲージメント機能を導入しました。
AIBIDのユーザー獲得機能と同様、同製品のリエンゲージメント機能はプレイヤーの行動を分析します。当該機能は、①過去3日以内のアプリ内購入、②5日以内のゲームのレベル25の完了具合、③特定の日に5回以上ゲームが起動されたか、の3点を調査して誰がリターゲットに値するプレイヤーなのかを特定します。AIBIDがリターゲットに値するプレイヤーリストを作成すると、ゲーム内にはまだ攻略すべきレベルがあることを知らせる通知を当該プレイヤーたちへ送信します。
この手法は非常に効果的であることが数字上で証明されました。リターゲティングされたユーザーは、全体的なコンバージョン率を55%、アプリ内購入を16%押し上げることに貢献しました。
リー氏はAIBIDの優れた能力を次のように強調しています。「本当に驚いたのは、AIBIDが当社が設定したROAS目標の達成にどのように貢献したかです。AIBIDは、今や当社のユーザー獲得戦略に不可欠な要素であり、今後も他のタイトルへ成功をもたらすことを大変期待しています。」
二社の長期にわたるパートナーシップの中で、ネクソンはAppierの新機能を積極的に取り入れてきました。その中には、3Dバナーやインバナー動画が含まれます。どちらも、より多くの注目を集め、より高いコンバージョンに貢献することが実証されている新しいクリエイティブ形式です。生成AIの人気と、マーケティングにおける生成AIに対するAppier独自のアプローチは、やがてネクソンとのパートナーシップにおいて新たな扉を開き、それは今後の同社ゲームタイトルの拡販に大きく寄与する新しい方法を試みることにつながるでしょう。