より良いパーソナライゼーションの基盤としてのセグメンテーション
韓国のECブランドであるFunshopはAppierと提携し、パーソナライゼーションによってマーケティング活動を次のレベルに引き上げました。
競争が激化するEC業界では、顧客のターゲットを絞ってエンゲージメントを高めたい企業にとって、パーソナライゼーションは必須となっています。 但し、パーソナライゼーションを効果的に実行するために、Funshop はまず、顧客やその行動、また顧客の興味・関心についてより多くの情報を収集する必要がありました。
そこで、AppierのAIQUA は、顧客とのエンゲージメントを築き、マーケティングチャネル全体で顧客の行動を追跡する機能を備えている点で、当課題に理想的なソリューションでありました。 AIQUAは、顧客が検索、閲覧、購入したものなど、サイトでの顧客の行動データを自動的に収集し、これらが企業の新たに拡張されたターゲットセグメントとなりました。
このように Funshop のターゲットセグメントを継続的に改善することで、EC企業はより多くのパーソナライズされた EDMを送信できるようになり、34のEDMキャンペーンの平均開封率は33%に達し、クリックスルー率 (CTR) は31%にまで到達しました。
より高いコンバージョンの達成のためパーソナライズされたコンテンツによるリターゲティング
FunshopがAppierと協力する際の主な目標の1つは、既存の顧客との関わり方を改善して、顧客の維持とロイヤルティを高めることでした。
そこで、AIQUAは、パーソナライズされたコンテンツでリターゲティングを簡単かつ効果的に実施し、1 回限りのキャンペーンを設定して、トリガーベースのプッシュ通知を配置し、商品を閲覧するも購入しなかった顧客にリターゲティングを実施しました。
また、AIQUAは、消費者が商品を閲覧した全インスタンスを記録しました。消費者が購入せずに離脱した場合、システムは、その商品の価格が下がるたびに、表示された商品と商品画像でパーソナライズされたプッシュ通知を送信しました。
今回のトリガーであった「値下げ」は、消費者が商品サイトを再訪するきっかけとなりました。 パーソナライズされたプッシュ通知により、当リターゲティング通知がより効果的なものとなり、43% のCTRを達成し、電化製品とアクセサリーのオンライン ショップ業界の平均よりも 3.7 倍高いコンバージョン率を得られる結果となりました。
Funshop のマーケティング戦略マネージャーである Han Jinhee 氏は次のように述べています。「AIQUAでは、商品やカテゴリーに応じたセグメントを作成し、チャネルを超えたお客様とのコミュニケーションを容易に行うことができます。AIQUAのおかげで、ITチームの手をあまり借りることなくレコメンドモデルなどのパーソナライゼーションを開始することができました。」
メンバーシップ評価プログラムによるリターゲティング
Funshopはトリガーベースのプッシュ通知以外に、AIQUA を活用し、RFM分析(「最終購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」) を介した既存の顧客の分類を行いました。
AIQUA は、キャンペーンのクリック数や閲覧した Web サイト、訪問回数や購入履歴などのオンサイトの顧客行動データと、メンバーシップ情報などのファーストパーティ CRM データを組み合わせました。その後、「VVIP」、「VIP」、「非アクティブ」の3 つのメンバーシップ階級を設けるため、RFM 分析が実行されます。
これにより、Funshop は今後も、各マーケティング・アウトリーチを最大限に活用するため、それぞれの顧客グループに響く適切な情報を送信し、より良いリターゲティングが可能となります。